八重山を行く。まずは、石垣島、竹富島、西表島。次は…
1. 八重山をゆく 西表島 野生の時間から人の時間へ 西表の海に輝く星 干潟からピナイサーラの滝へ 〜その2 〜その3 白保の珊瑚は水中から 白保の唄者と八重山の音楽 平久保崎ののどかな午後 食べる〜ゴーヤーチャンプルから八重山そばまで 21世紀から顧みる半世紀前の川平湾 観光客の去った竹富島の時間 交錯する離島桟橋 石垣牛はおとなしい 動くものの表情 八重山 みちの表情 波照間の黒糖を味わう ですね、しましょうね 御獄と神がかり 現代のひょっこりひょうたん島 八重山エコツーリズムは未来を切り開く? 八重山病(やいまやまい) 2. 八重山〜沖縄の音楽について 神谷千尋「美童しまうた」 やなわらばー「青い宝」 大工哲弘「大工哲弘」 月夜浜/新良幸人とアコースティックパーシャ |
はじめに 竹富島は、襟を正すようなたたずまいがある。それは、この島の風土をつくりあげてきた人たちの意思が随所に感じられるからだ。石垣島から船ですぐに渡れるため、赤れんがと白砂の舗道に誘われて一度は観光客が行ってみる島。しかしひとたび観光客が引けたあとは、普段着の表情に戻る。 西表島は、野生が濃い。ほかの八重山の島々と違って、圧倒的に存在する自然に飲み込まれそうな人々のくらしが伺える。濃密な野生の息吹は人を寄せ付けない反面、壊れそうな繊細さを持つ。微妙な均衡をどのように保ちながら、どのように人と自然と関わっていくのかを学んでいきたい。 石垣島は、忘れがたい余韻を残す。同じ八重山諸島でも、西表島の濃い生態系に取り囲まれた隔絶感(それが味わいたくて)はないし、竹富島の濃密な地域社会の雰囲気とも違う。都市と田園、山々と珊瑚礁の境目がない。石垣をめざして集まり、そこから旅立つ人々の行き来を見守るのは、大きな牛が横たわるような島の姿。 初めて訪れた八重山諸島。まずは、石垣、竹富、西表を訪ねてみた。 |
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