石垣牛はおとなしい
いかに神戸牛や松阪牛が有名であっても、石垣島の牛が飼われている環境を見ると、島の人の牛に対する愛情が感じられる。クルマが通るような道ばたにつながれていることも少なくないが、たいがいは、海が見下ろせる丘陵でのどかに草を食べている。広々とした海が見える丘で牛もさぞかし気分がいいだろう。そのせいか、人を見ると寄ってくることもある。

石垣島 御神崎近くの牧場の光景

こんな環境で育つ牛の乳や肉がまずいはずがない。宿泊先の朝食で飲んだ石垣島牛乳は甘く濃厚だった。そこで夕食は、地元客でにぎわう焼肉店を訪れてみた。1人前1,500円で汁やビビンバまで付いてくる。肉は少し追加した。石垣牛のロースをミディアムレアぐらいに焼いて口に放り込むとやわらかく、それでいて肉のうまみがにじみでる。

普段はあまり肉を食べないぼくだけど、あの牛たちが育てられる環境を見ているから(人間がうらやましいと思えるような場所で生きているので)食べてみたいと思った。ぼくが入ったのはたまたま見かけた「金城」という店で従業員の接客がよかった。ほかにも牧場直営の店がいくつかあってどれもいいらしい。

石垣島北部の明石集落の北にある牧場



竹富島にいる牛車の水牛は角が発達していて近くで見ると怖いが、まったくおとなしい。一日に何度も観光客を運んでいる。


お役が終わってくつろいでいる水牛(竹富島)


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