西表島 野生の時間から人の時間へ
西表の海に太陽が沈んでいく。夕凪のなかでわずか1分ほどの天然色の映像が始まり、終わった。


夜になると、野生の鳥の声が集落のすぐそばで聞こえてくる。畳の上で寝ながらジャングルのなかで寝泊まりしているようで、はるばる西表まで来たという実感がする。

ところが3時頃になると、それらの声は止んで変わって人間が飼育するニワトリが朝の雄叫びを上げる。ここから陰と陽が入れ替わり人間の時間が支配することを告げる。朝になれば、さわやかな小鳥の合唱に包まれる。

(西表島 浦内川河口のマングローブ/満潮時)


西表の豊かな自然。ひとが自然に押しつぶされそうに見える。森と海の営みに人々はしがみつき、その微妙な均衡のうえに西表は存在している。野鳥のさえずりに誘われて明け方に民宿の周辺を散策した。

(西表島 干立の集落)


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