海部川の人気に隠れてまったく目立たない伊勢田川。でもしっかりと地元の人は楽しんでいましたよ。伊勢田川の夏絵日記です。
伊勢田川
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川が二股になって川中島になっている。河川改修工事さえなければ間違いなく趣のある風景。。
樹木のトンネルこそ南四国の小川的風景。
潜水橋のある河原。伊勢田川随一の癒しの風景。拡大写真(50kb)
竹林と川と人々の暮らしが一体となっている。それが南四国の川の本質かも。
たんぼと仲良し。道路のまんなかで作業していても通るのは地元の人だけ。


 左の写真は河口からほんの2〜3キロの付近で道路から川が離れて蛇行している様子。
 
 山裾に水が当たり岩盤が露出していて川中島を短く通過する流れと山裾を遠回りしてきた流れが合流するこの川でもっともダイナミックな絵を見せるところ。残念ながら川底をユンボがかき回した跡があって自然度は意外に低い。

 画面に竹林が見える。よく見ると、せっかくの竹林がありながら蛇篭の護岸がなされている。コンクリートよりはましにしても、竹林の強固な根と茂みが持つ洪水被害防止効果をなぜ評価できなかったのだろうか? 小さな愛らしい川がかきまわされている。対岸には人家は見えなかったと思うが、遊水地として機能させることで住宅地の洪水被害を低減させられるのに。

 それにしても未舗装の土手の道を歩くのは気持ちがいい。さて、 一度舗装路に戻って再び上流をめざそう。

 数百メートル行くたびに川が小さくなる気がする。樹木のトンネルをくぐっているところが何度か現れる。なかなかいい感じ。日の当たる場所、当たらない場所があり、河畔林の緑を映し出した水の階調がえもいわれぬ風情を提供している。

 さらにしばらく行くと、石橋があった。もう少し大きければ、潜水橋、高知では沈下橋と呼べる橋になる。これはミニ潜水橋だ。しかも竹林と樹木のトンネルが川を包み込んでいる。伊勢田川ナンバーワンの癒しの地と言えよう。

 さらに上流へ。といっても河口からまだ4〜5キロだが、川は田んぼの横を控えめに流れる。

 暑い1日だった。小さな川を見ていてどうも「本格的」な川が恋しくなった。すぐそばに海部川がある。もちろん今日もそこへ行く。

 上流は国道193号線とつながっているような標識があった。ということは海部川へ出られるかも、と思って進んだが、途中で農薬散布の車3台が公道をブロックしていてあきらめた。やはり地域の生活道で地域以外の人は来ない集落(流域)なのである。

 県外からの人なら、日和佐川、伊勢田川、海部川をはしごできる。そのなかでもっとも知られない地味な川が伊勢田川である。知るも知らぬも伊勢田川…。

伊勢田川の夏絵日記その1
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