人であふれてかえっていた北川村の「モネの庭」。集客力はすばらしい。まず山村に人が来ることは大切。北川村にエールを送りたい。 |
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安田川下流部の小学校付近。学校の校庭からそのまま川へと小径をたどれるなんて!
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途中の橋(赤鉄橋)から見た淵。中流域でありながら上流域の川相を見せる。この付近をサイクリングロードが走っている。 |
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安芸市の武家屋敷のたたずまい。もちろん観光客のための家屋ではなく、日々の営みの住居。何かほっとするのはなぜ? |
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地元の女性たちが経営する「ふるさと館」の創作料理。これで650円。堪能できる。 |
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室戸岬から半径30〜40キロの地域、徳島県の海南町から宍喰町にかけてと、高知県の安芸市から安田町にかけては、日本でもっとも田舎暮らしがしやすい地域かもしれない。南四国エコツーリズム |
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安田川、全長30キロ弱の四国東南部の名川。高知県下では四万十川よりおいしいアユを産出するといわれる。ダムがないこの川には良質のコケがあるのだろう。もちろん川の水の硬度(ミネラル度)も大きく関わっているはずである。
四国東南部には、海部川、野根川などの全国屈指の名川があるが、奈半利川、安田川、伊尾木川、安芸川なども里の川として忘れがたい。
そのなかで里山を流れる安田川には独特の赴きがある。この川にはダムはないし、徳島の川のように広大な河原も発達していない。下流(つまりは平野)がなく、いきなり太平洋に注ぐという感じ。
上流の馬路村はユズを使った村おこしで知られる。馬路村内の奈半利川水系には、山間部に突然出現した海のように広大な魚梁瀬貯水池がある。貯水池を遡れば、巨大杉で知られる千本山がある。奈半利川水系には小さな沈下橋がかかっていてミニ四万十川の風情がある。
村内を流れる対照的な2つの川であるが、ダムを逃れた安田川は細々と生き残って川とともに生きる人たちに感興を呼ぶ。
安田川の水質はもちろんいい。けれど、ぼくの目には上流の馬路村と温泉からの生活排水の負荷がごくわずか感じられた。それも野根川や海部川と比べての話で胸を張って清流と呼べることは確か。集落がほとんどない中流域で浄化され、海の近くでも水質は抜群である。
この川にはキャンプの適地は少ない。河原がほとんど発達していないこと、河原へ降りる道路がないためである。人気の「安田川アユ踊る清流キャンプ場」は夏休みや連休は相当混み合う。
サイクリングロードが整備されている。自転車に乗って風を感じながら流れをたどればきっと楽しい。両端には、馬路温泉と太平洋という舞台も揃った。まずは自転車で訪れてみては?
安芸市の野良時計を訪ねた。観光地であっても静かだ。武家屋敷のたたずまいは時間が止まっているかのよう。観光地というより生活の場であり、それでいて雑踏にまみれていない。住んでいる人々の凛とした暮らしが感じられる。徳島の祖谷の集落もそうだが、武家の血筋は今でも生活に漂っている。そんな安芸のまちの雰囲気になごむ。
散策して心地よし。昼飯は、地元の女性たちの創意工夫による創作料理(650円)を味わった。ふるさと館はおすすめである。
追記 安田川を検索したことが縁で、この訪問の前に知り合った土佐綿つむぎの素朴堂草流舎さんからご紹介いただいた喫茶店「豆でんきゅう」があります。安田川をめぐるエピソードをぜひご覧ください。お店を訪れてほのぼのとした雰囲気に浸ってみては? |
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絵画的な風景に人は安心するのかもしれない。ぼくは少々落ち着かないけれど…。 |
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安田川には下流といえども広々とした河原はない。けれど田んぼと一体となって田園風景を見せてくれる。野良仕事の合間に畦に腰掛けて川を見る---。 |
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安田川アユ踊る清流キャンプ場。連休中なので人が多かった。子どもには忘れられない思い出となるかも。自然との接し方、人との接し方を体感するいい機会になれば…。釣り情報
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野山に溶け込んだ安田川。しばし見とれてしまった。川との一体感を感じたから。拡大写真(96kb)もあります。 |
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安芸市の野良時計。のどかな田園風景に志を持った人々の資産が今も息づく。ここでは、抹茶と蜜豆をいただくこともできる。 |
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お城跡の堀。コイにえさをやる地元の子どもとおばあさん。 |
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