さて、この日に出会った二組目のカヌーです。
昼食をつくっていましたが、急いで水際に走っていきました。
要らぬおせっかいですが、
澪筋(舟が通りやすい流れの中心)を指さしました。
しかしここは瀬肩で舟から降りなければひっかかります。

あとは気持ちよくすべっていくだけ。
父と息子のいい関係です。
川を楽しんでいらっしゃるようでうれしくなります。

いい思い出になりますね。
連休中ですから帰路の運転は気をつけてお帰りくださいね。

昼食は、鶏肉、キャベツ半玉、キノコの素材を使いました。
テフロンのガラスフタのできるフライパンを使い、
コリアンダーやバジルなどの香辛料、ハーブで味付けしただけのもの。それをもっとも弱い火で蒸し焼きにします。
ご想像がつくでしょうが、
キャベツのふっくらした甘さ、
キノコとハーブの香り、
そして低温調理によってタンパク質のうまみが引き出された鶏肉。
塩や醤油も使っていないのに、濃厚な味覚。
久しぶりのビールとワインをおいしくいただきました。
(至高のおいしさだったので写真を撮るのを忘れていました)
タンパク質のうまみを引き出すための低温調理は、
日和佐町(新しい町名の美波町と呼ぶのに抵抗があって…)に
最近引っ越しして来られた知人に教えていただいたものです。
料理ができるまでの間、阿波藩16代当主の蜂須賀正氏さんが戦前に著した「南の探検」という本を読みます。
帯には、最後の殿様博物学者による探検記とあります。ケンブリッジ大学に留学し、自ら飛行機を操縦し、国際的な鳥類学者として、アフリカ、フィリピン、中南米を探検しました。母は、徳川慶喜の四女です。
博学多才で困難や珍事に遭遇しながらフィリピンの最高峰アポ山を踏破して珍しい鳥類の標本(ときには人骨まで)を収集する過程を綴っています。
動物ばかりか、現地の人たち(文中では「土人」と表現されていますが、時代背景を考慮してそのまま復刻されています)の写真もモノクロで多数掲載されており、シマウマの馬車や尻尾のある土着の人の写真など珍しいものがかなりあります。
個人的には105頁に掲載されているイゴロット族の若い女性が魅力的です。田植衣装といっても雨が多いため、腰にまとっているだけですが、つんとした乳房が誇らしげで視線も凛としていて可憐です。
ことの成り行き、冒険の続きが読みたいと思ってページを閉じることができない紙芝居のようです。結局、蜂須賀氏は、50歳の若さで逝去することになります。
今回は60年ぶりに平凡社ライブラリーとして復刻されたものです。河原で読むには楽しい本です。徳島の先輩の足跡を辿るわくわくするドキュメンタリー(学術的な記述と冒険を散りばめた紀行)です。
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