地図で見る日和佐川流域ガイド
[概況]

日和佐川は、八郎山(919メートル)の南斜面に源を発し、中流の落合で山河内谷川と合流、国道の下流で全長12.0キロメートルの北河内谷川と合流して太平洋に注ぐ流域面積 44.7q2、全長 16.3キロメートルの河川。治水安全度は1/50に設定されている。水質データは、下流の永田橋の測定でA類型のBODで0.5ppm前後(75%値)となっている。

◆日和佐川河口〜下流

大浜海岸に隣接する日和佐港が河口となっている。国道にかかる永田橋の上流までが河川感潮域だと思われる。港内にかけては、メッキアジやチヌ、グレ、イサギ、アジ、ボラなどが釣れているようだ。
国道55号線から入っていく目印はローソンでまず見逃すことはない。河原はそれほど発達しておらず、クルマで降りていくところはない。下流は歩いて渡れそうなザラ瀬が多く、河原は草が繁茂している。




◆日和佐川中流域

西河内にアユの養殖場がある。下流で川を見るのには左岸がいい。途中に道から離れて農道に入るところがあるが、下流で子どもの水遊びに活用されている場所のひとつ。馬木の付近で橋をわたって右岸を進むが、山河内谷川との合流点付近までが中流域と思われる。ただし川の様子は大越の手前まではそれほど変化しない。淵と瀬が混在し、子どもが夏に多く遊ぶ地区で「くじら岩」や「ひそやかな潜水橋」はこの中流域にある。クルマを降りて丹念に歩いてみればみつかるはずである。河原に降りていける場所が一箇所右岸の下流寄りにあるが、普通車はこすりそうである。川と渾然一体となった田んぼや里山の風情がいい。




◆日和佐川上流域

大越の手前から渓流の様相を示し、深い淵や渓谷が発達する。したがってアメゴ釣りに好適なポイントが随所に見られるが、内水面漁協がないので放流は行われておらず(入漁券も必要なし)魚影は期待できない。河原は夏に地元の人たちがバーベキューをする避暑地が何カ所かあり、クルマを置いて川へ降りることを躊躇しなければ、キャンプをしたり涼むのに良さそうである。しかし知った人たちが利用する地元専用の趣がある。



◆日和佐川源流域

源流に近くなると、いったん田んぼのなかのなだらかな小川のような渓相となり、がっかりする。やがて大きく北へ向かうと樹間をくぐる流れとなる。水遊びや渓流釣りの対象にはならない。

◆支流 山河内谷川

いわずとしれたげんさんのほたる村がある。いったん国道を過ぎり、山河内の谷川を少し上れば、ほたる村が見えてくる。山を歩いて越すと、真っ青な水平線が目に飛び込んでくる。眼下に太平洋を見下ろす南阿波サンラインへと歩いて抜けることもできる。この辺りは四国の道が縦横に伸びているため、ハイキングにおすすめである。途中、滝のある湿地帯や朽ちた民家など趣がある場所もある。これも自ら発見してみたら楽しい。



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