戻る | 棚田の学校 稲刈り編2000年 |
心弾む収穫のとき。 | ||||||||||||||||||||||||
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心の実りを感じながら おなじみ神田茶(じでんちゃ)とともに出されたのは、赤飯。ただし小豆ではなく「ささげ豆」と呼ばれる小豆よりたくさん採れるあっさり味の豆。米はもちろん眼前の棚田でつくられたもち米。 今日は棚田の学校の稲刈りとともに、市宇の棚田に点在するかかしたちのコンテストの審査も行う日。正しくは、上勝町内に大字ごとにある地区おこしグループのひとつ「旭1Q(いっきゅう)運動会」の主催である。各地区の1Q運動会がそれぞれ競い合ってさまざまなイベントや活動を行うことでまちが活性化。 こうして四国一人口の少ない上勝町が全国に注目を集めるようになった。もちろんこれ以外にも、懐石料理のつまものとして山の落ち葉を商品化した「彩」をはじめ、菌床シイタケの産地、月が谷温泉を中心とした徳島市の週末の観光地としてにぎわっている。 忘れてならないのは、町内に点在する棚田のすばらしさとそれに気付いて活動している人たち。市宇の上手には美しい円形をした八重地の棚田があり、下手には、休日にカメラマンの列ができるという樫原の棚田、さらに対岸下流には横峰の棚田などもある。 当ネットワークの副代表の谷崎さんは、樫原地区で「上勝町棚田を考える会」を主催。もうひとりの副代表米田さんは、現在徳島新聞で日曜ごとに棚田の連載記事を執筆中(遠隔地の取材には泊まりがけていくこともあるそうだ)。 天気がおかしい。小松島、徳島を出たときは曇りだったが、稲刈りを半分終えた頃からぽつりぽつり…。そのうちざーざー降りになった。棚田で見守る12体のかかしたちも雨に濡れて冷たそうだ。このなかからかかし大賞が選ばれる。昔ながらの「へのへのもへじ」から物語風の創作まですべて集落の人が手作りしたもの。もちろんお金はかけていない。 ぼくは雨のなか傘を差して何度も確認に行った。かかしの印象を何度も確認するためと番号を符号させるためだ。 よし機は熟した。活動センターのなかで投票用紙が配られる。投票者は今日のイベントに参加した人たちと世話役の地元の人たち。選管役は旭1Q運動会の若手が行った。一人一票なのでみんな迷ったはず。さて開票結果は?
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