高校の頃から自転車で海部川へ遊びに来ています。少人数を何度かご案内するミニエコツーリズムをここ数年実践しています。

 特に夏になれば、全国から見知らぬ人たちが集まって川に想いをはせています。

 お盆の頃の徳島は阿波踊り一色。もちろんベースキャンプから踊りに繰り出す人もいます。海でのんびりする人、川に身を預ける人など過ごし方はさまざま。野根川や安田川だって天下一品だし、近くの日和佐川には見どころいっぱいで川ガキもたくさんいます。

 夏はそれほどでもないんですが、この辺りの海の透明度には腰を抜かさないでくださいね。浅瀬で熱帯魚と遊べます。まさに南阿波は宝物のように地域。数年前の絶好の条件のときには、海部川河口にはハワイのノースショアのような10フィートの波が立っていました(=海部ポイント)。

 好きなのは、ひぐらしの鳴く黄昏。温かい水に使って星が出るのを眺めたり、焚き火の準備をしたり…。まさに川の時間。

 できれば季節を通じて見ていくとよいかもしれません。静かな春や秋のキャンプは何物にも代え難いのです。

 人と自然を思いやること、それだけがルールです。ゴミを出さない、洗剤を使わないは常識としても、できれば、4WDで河原を走らない、釣りシーズンはカヌーは自粛するなどの判断があればさらにいいかなと思います。

 地元の人が知っているおいしい店や、地元の珍味を置いている店もいくつかあります。現地で食料品や備品、燃料などを調達しながら地元の人の話に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?