流域全図
河口〜吉野橋
- 河口は条件が整ったときに10フィートの波が現れるサーフポイント。特に20世紀末は世界のサーファーが集まった。吉野橋までの河原は広いが、吉野橋周辺を除いてキャンプ客はあまり見かけない。海部川や野根川独特の漁法であるアユの餌釣りはこの川域。
吉野橋〜大井堰
- 河原は広く、普通車で入れる場所が多いため、キャンプや水遊びの人がもっとも多い。子ども連れが多いのは川の流れがゆったりとして雄大だから。下流から中流にかけてであるが、コンスタントに友釣りが釣れる川域。大井の堰は地元川ガキの遊び場。
相川合流点周辺
- もっとも大きな支流相川との合流点付近。本流が濁ったときに相川へ逃げ込むアユを追いかける釣り師も。キャンプ客よりも釣り師が多い川域。相川は小さな川だが、水遊びならいいかも。ガソリンスタンドがある。中野トンネルを越えたすぐの道路沿いにきれいなトイレがある。
神野(こうの)〜樫ノ瀬
- 広い河原にところどころ淵が現れる典型的な中流域。神野はパラグライダーの発着場。近くの岡本山から飛び立つ。この山には私設天文台もある。神野の広い河原は家族連れに打ってつけ。静かな若松の雰囲気も捨てがたい。きれいなトイレが神野周辺に2ヶ所。
玉笠橋〜皆の瀬
- 海部川が蛇行を見せながらも、ところどころ淵と瀬が連続する上流の様相を帯びてくる。皆の瀬はかつて船の発着場であった場所。ここで海部川本流はくるりと西から流れ、上流の様相を色濃くする。中流から上流にさしかかる付近にある海部橋(地元では「赤橋」という)のすぐ上流にある三間岩とその淵は必見。隠れたキャンプ地だが、あいにく人はそれほど入れない。人は、静けさと孤独を求めて自然のなかにやってくるのだから。
王餘魚谷周辺
- 轟(とどろき)の滝を持つ支流王餘魚谷(かれいだに)が観光ポイント。滝めぐりは山道の散策を兼ねて数時間かけるとおもしろいかも。クルマが河原に入ってキャンプできる場所はない。保勢の狭窄部の流れは一見の価値あり。
本流(眞木屋谷)と大木屋谷分岐
- 海部川の上流から源流への橋渡しをする2つの流れ、槇木屋谷と大木屋谷が合流する付近。アメゴ釣りのメッカとなる。実はアメゴは下流からこの川に棲んでいる。海の近くで釣った人も。
源流(入り口部) 最源流
- 槇木屋谷を1/25,000で拡大した地勢図。源流は湯桶丸(ゆとうまる)の東斜面に発する。この山域には巨大な杉など巨木の森があるというのだが…。地図を読図でき、遡行技術を身に付けた人だけがたどりつける未踏の領域。
海部川カヌー情報〜カヌーは自粛しよう
- 海部川をファルトやリジッドで数回下ったことがありますが、堰が数カ所あって水量が相対的に少ないので、カヌーは形式を問わず向いておりません。
- さらに内水面漁協や釣り人とのトラブルの原因になるので、地元ではカヌーは歓迎しておりません。
- もちろん音のないカヌーが下ったところで、なわばりを持つアユが驚いて逃げて釣れなくなることはありませんが、釣り人の感情に配慮してあげてください。
- どうせやるなら、吉野川、四万十川、仁淀川のようなゆったりとした川で自由にやってみませんか。
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