「仕事に使うパソコン〜その1」


年度末の処理や新年度の始まりなど慌ただしい時季です。今回は、仕事でパソコンを使う人のために、4年弱のパソコン経験から得た感想を書いてみたいと思います。マニアのための知識ではなく、仕事に使うパソコンという視点からです。

仕事に使うパソコンの生命線は安定度。OSは、ウィンドウズ2000かXPに限るでしょう。3台の直販パソコンを使ってきましたが、いずれもここ4年で一度もフリーズしたことがないという安定感でした。安定感がもうひとつのウィンドウズ98やMEでは仕事になりません。XPならホームではなくプロがセキュリティを考えるといいでしょう。

パソコンは、日々のメンテナンスがあって安定した動作となります。日々のメンテナンスとは、ハードディスクのエラーチェックです。これには数分かかるのですが、短時間机を離れるタイミングを見計らって毎日1回実施しています。データを記録しているハードディスクは、衝撃に弱く時間の経過とともにエラーセクターやシステムエラーが発生することがあります。それを検出して使わないようにするという安全策です。ウィンドウズに付属している機能ですが、ぼくはフリーソフトの「すっきりデフラグ」を使っています。週に1度は、「チェックディスク時に不良セクターをチェックする」に印を付けて実施します。これには半時間近くかかりますが、それだけ細かくチェックができます。

さらに月に1度ぐらいは、ハードディスクの完全チェックの直後に「デフラグ」を行います。ファイルがハードディスクのなかで散らばって配置されるのを是正するプログラムで、これもトラブル防止の方策のひとつです。これも「すっきりデフラグ」で行うことができます。

ウィンドウズは使っているうちに不要ファイルやレジストリがたまっていき、これが重くなったり不安定になる原因とされています。それを取り除くソフトをうまく使えば、再インストールすることなく軽快に動作しつづけてくれます。おすすめソフトは、DiskX tools です。

その日作成したデータはその比のうちにパックアップします。ぼくは、予備のウィンドウズ2000のデスクトップパソコンやウィンドウズXPのノートパソコンとネットワークを組み、異なるハードディスクに三重に保存します。さらに一定期間には、CD-RやDVD-RAM、DVD-Rにデータを焼いて別の場所に保管すれば良いでしょう。

インターネットと接続する場合は、ウィルスソフトは必須です。ぼくはノートンのアンチウィルスを使い、日々アップデートの確認を行い、1週間に一度はハードディスク内をすべて検査します。ブロードバンド接続ならルーターを介して接続することはもはや常識です。ルーターを使えば、接続が快適になるばかりかインターネットから他人に侵入される危険性がぐっと減ります。

メールソフトは、攻撃の対象となりやすいウィンドウズ付属のアウトルックなどではなく、EdMaxフリーやBeckyといった定評あるフリーないしはシェアウェアを使うという手もあります。

VDT作業を快適に行うにはそれなりの環境整備が必要です。ディスプレイは、液晶が省スペースであり、CRTと比べてコントラストが高く電磁波の発生も少ないとされています。画面は15インチに限ります。最近では17インチが多くなってきましたが、買った人はおそらく文字が見にくいと思われているのではないでしょうか。実は、最適な画面解像度に設定した場合、17インチで表示される文字は15インチのそれよりも小さいのです。画面が大きくなって文字が小さくなれば目が疲れる原因となります。またホームページの作成を業務として行う人も、もっとも普及した画面解像度XGA(1024×768)の標準的な存在である15インチを使うのが好ましいでしょう。

さらに1時間に5分程度の目の休憩は忘れずに。休憩の際に肩や首を回したり少し歩いたりと身体の循環をよくしておくと、VDT作業の負担はうんと減ります。休憩と軽いリラックス運動を義務づけてみてはいかがでしょう。

液晶ディスプレイは買ってからの設定が重要です。事業所を訪問して気付くのは、買ったときのままの輝度で使っている人が少なくないことです。これは、まぶしすぎて目が疲れます。ぼくは輝度を最小にしてコントラストも落とし、さらに液晶用フィルターで光量を落としています。

アプリケーションによっては背景色が変えられます(例えば、ワードでは印刷とは関係なく背景色の表示を黒、一太郎では任意の色に設定できる)。文章を書くときは、いきなりワードや一太郎を使わずに、文字数が把握できるテキストエディタを使っています。ぼくは原稿書きが多いので「QX」という縦書きにも対応したエディタで文字を書いています。背景色を黒板色に、文字色を白にしていますが、ワードとは比較にならないほど軽快に動くし、高機能かつ安定度抜群でしかも目が疲れません。文章をある程度書く人ならテキストエディタで書き始めて、ワードや一太郎に図やチャート、グラフを貼り付けて印刷用とするのが良いでしょう。テキストエディターは数千円で手に入るシェアウェアです。最近では、エクセルだけで報告書を書く人も増えてきたし、プレゼン用にはパワーポイントが常識となりつつあります。

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