「ハレとケから見えること


 食料品の価格や品揃えは、庶民の生活(潜在ニーズ)を映し出して ると考えるので、毎日の うにスー ーか産直市めぐりをしている。普段よ「ハレとケから見えること」の品」と ち出して  食料品の価格や品揃えは、庶民の生活(潜在ニーズ)を映し出していると考えるので、毎日のようにスーパーか産直市めぐりをしている。普段よりごくわずか安くても「広告の品」と打ち出していることもあれば、一袋498円の袋入りシイタケがあくまで限定特価で258円に下がっていることもある。もっとも、これだけの価格になると、生産者、仲卸、小売などそれぞれが利益を減じて設定しているのだと思われる。が、それ  産直市の強みは鮮度である。1個50円のネギを買って食べたときの青臭さは新鮮な感動。それは一般的なスーパーの野菜からは感じられない強烈な味覚体験である。市場を通す限り流通時間のロスは避けがたいが、それでは産直市には勝てない。そこでスーパーでは産直コーナー等を設置したり、少しずつではあるが、朝採れの野菜や魚などを売るようになっている。特に魚は珍しい地元食材が並んでいて楽しい。ところが「ダイコクメッキ」なる名称で地味な魚がそれなりの価格で並んでも主婦が手に取ることは少ない。だからしばらく経つと「半額」のシールが貼られる。目をみればまだまだ新鮮。シマアジに似た美味な魚なのでさっそく買って帰る。もうスーパーではベテランの消費者だ。「阿波尾鶏」が100グラム150円程度になると「買い」だ。出汁が出ることこのうえない食材なので、鍋に入れれば旨味が極まる。れている は驚きだ  それなりの所得のある人たちが買い物をすると考えられている百貨店地下食品売場でも、スーパーの価格より安い設定の商品が見られるようになった。東京の百貨店で298円、398円の弁当が売られているのは驚きだ。その反面、徳島の百貨店地下食品売場でも、100グラム400円前後の惣菜に人々が群がっているのが見られる。これは、安心安全、おいしさなどの訴求もさることながら見た目の華やかさが食欲をそそるのではないか。など寡占  この事業所では、セントラルキッチン方式で品質を管理し、現場では簡単な対応にとどめる。生産ではトヨタのかんばん方式をアレンジして導入して鮮度の保持に努めているようだ。衣料品の製造販売、薬の販売など寡占化が進む業界がある反面、食品については地元産の流通、地産地消の動きなどがあるため、大手寡占には今後もならないだろう。
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