ケーブルテレビを活用した地域コミュニティと商工会

以前にお伝えした石井町商工会で、地域の商工サービス業者によるコンテンツ作成「こだわっ店ねん」プロジェクトとその放映が始まりました。第一回目は、町内の「すし福島」の「手間ひまかけてまいています」という巻きずしのお話。店主の福島さんとお客の遠藤さんの二人の掛け合いがショートコントみたいでおもしろかったと、石井CATVにわざわざ投書が寄せられたとのことです。

内輪だけで盛り上がっているのではないかと危惧した商工会会員の有志は喜びました。自分たちが楽しみながらやっていることがどう評価されるか不安があったのです。しかし地域の生活者もそれを好意的に受け止め、わざわざ反応していただいたことがうれしかったのです。一人の投書の背後には物言わぬ多数の存在が伺えるからです。

8分少々の映像は、石井CATVの技術的支援を得て、コンテンツ作成は自分たちが行ったもの。つまり何を伝えるかというコンセプトを決め、シナリオを作成して絵コンテに落とし込むというプロデュースの作業を自分たちだけで行ったもの(専門家は一人もいません)。その作成の手順を示しておきました。第2弾は、「ひぐち電気」の「灯りの向こうに家族の笑顔が見たいから」で、今年度の終わりまでずらりと放映事業所が予定されています。次年度は、核コンテンツを中心に、さらにシンプル化したコンテンツを加えて充実することも考えられるでしょう。

石井町内には大型店の進出が予定されています。だからこそ地域の事業所が地域の生活者に何が提案できるかを考えるときが来ています。「こだわっ店ねん」では、伝えたいことに一本の柱を立て、その趣旨に沿った商品やサービスについて、誰に何を伝えるかを考え抜いて映像というコンテンツにするものです。これは、チラシやWeb作成といった情報発信と顧客コミュニケーションに共通する手法です。絞りこんで考え抜いたコンテンツを提供して顧客の反応を楽しむという過程のなかに、独自の土俵をつくって情報発信をしていく地域の事業者の未来が見えてきます。将来は地域生活者に密着した非営利コンテンツを加えた地域社会の潤滑油のようなコミュニティビジネスに発展していくことでしょう。ここまで来るには、商工会会員である情報化促進委員会有志の熱意がありました。

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