徳島に住みたい
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いつ頃からか、徳島で住みたいと言い出す友人、知人が増えている。その人たちは幸福かも。なぜなら徳島で住んでいて徳島のすばらしいさが感じられない人も少なくないから。 ぼくは10代の頃から無意識のうちに徳島の宝に気づき、それを集め記録し伝えようとしてきた。それが写真であったり、文章であったり、口コミであったりするのだけど、その集大成が小説「空と海」になった。このホームページのドメインもsoratoumi。心に残る文章と思っていただけるとうれしい。 徳島の宝物は川である。それについて書くときりがない。しかしあるとき、暮らしに必要ない(経済にとっても)ダムや河口堰建設の計画が持ち上がる。これらは元に戻せないという意味で重大な環境破壊となり、しかもそこから得られる効果は小さい。なによりもそれをつくる必然性、根拠が見当たらない。 そこで村を挙げて反対運動をしたり、仕事を投げ打って真実を伝えていこうとする動きが県内に起こった。それを取材に、あるときは視察に、あるときはそんな動きに参加しようとした。それが住民投票の結実やダムの中止となって実を結んだ。 いつしかそれらの人たちには連帯感が生まれていく。身銭を切り、生活や仕事、やりたいことを犠牲にしてでも取り組んでいく。その動機は一点の曇りもない。だから多くの人が共感してやってきた。 阪神淡路大震災や日本海の重油流出事故も同じ。そこに駆けつけた人々がいるという事実。人間の良心は決して押しとどめておくことはできない力強く尊いものだと思う。それをさりげなくやるか、少し拡げてやろうとするかの違いだけ。 そんな土地だから、徳島で仕事さえ見つかれば住みたいと思う人々がいても不思議でない。川は清流、山は豊かな森、海には珊瑚、そして生き物を育む土壌がある。それでいて大阪、神戸、京都などの西日本有数の三都には県南からでも車で4時間。日本や世界に誇れる中小企業や町工場もたくさんある。飛行場から1時間程度の場所なら、東京までも2〜3時間。経営コンサルタントというぼくのような知識ソフトを売る商売すら成り立つのだから、徳島で生きていくのは楽しいはず。 そういうぼくも自分の隠れ家を求めてあちこち県内を探しているのだけれど、本腰にならないせいかまだ見つからない。Iターンの人を積極的に迎えている上勝町のような自治体もある。移住してこられる人はぜひご相談を。 今は人脈+インターネットの時代。(ぼくの空と海のサイトもそうなんだけど)ここからどんどんメッセージを発してみよう。 徳島で一花咲かせてみようよ。 ▲戻る |