不思議な川の写真、名前と物語を募ります(8.13更新)
ぼくは川で遊ぶ夢を見る。ある日、川のまんなかに木が生えている川で遊ぶ夢を見た。それはこんな川。

そこでこんな設問をつくってみました。

その1 この川の写真に題(タイトル)を付けてください。
その2 この絵から短い物語をつくってください。


お寄せいただいたなかで、いいなと思ったいくつかの作品をこのページに掲載します。ですから、Web名(ハンドルネームのことです。もちろん本名でも可)をお知らせくださいね。

ところでこの写真は合成だと思いますか? 
答えは次の三択です。正解と思うところをクリックしてみてください。

1. 外国の川の写真集から読み込んだもの

2. 徳島県内にある川に樹木を合成してはめ込んだもの

3. 徳島県内に実在する川の風景
お寄せいただいた作品
ご応募ありがとうございます。優劣を競うものではなく、ただ思いつくままを綴っていただき、みなさんと共有できればと思っています。ご応募の順に掲載しております。
☆兵庫県のvector miwaさん

「川遊び」

ずっと岸から眺めていた
魚たちや鳥たち、動物や人間が川の中で歓声をあげている
いっぺん俺もやってみたかったのだ
仲間たちはみんなやめておけというが、あんなに気持ちよさそうではないか

ある天気のいい日、おもいきって飛び込んでみた
おもったとおりだった
あたたかい日差しがからだ中にふりそそぎ
冷たく澄み切った水が足をやさしくくすぐる
水面を走ってきた涼しい風が声を掛けてきてまた走り去って行く
ええやんええやん!仲間に呼びかけた
おまえたちもこいよ!

鮎たちはちっちゃいころ海からここまでやって来たんだそうだ
俺の足元の石に生えた苔がうまいと言ってた

ヤマセミが俺の腕に止まって流れの中のあめごを狙っている
おい、やつは俺の友達だからやめてやれ

そのうち里から人間がやってきた
なんだかここが気に入ったらしく俺の木陰に椅子を持ってきて
本を読み始めた

下流から釣り上がって来た釣り人もなぜか俺の下で一服して行く

やがて山に日が沈み誰もが帰っていった
さみしいなとおもったのも束の間
今度はフクロウが俺の腕に止まり星の話しをはじめる

楽しい日々はこれからも終わりそうも無い

以上がvector miwaさんでした。実は作品の前には四国の川に寄せる想いを綴られています。続けてそれをご紹介したいと思います。

私と四国の川との出会いは、それはそれは強烈なものでした。
野池でブラックバスを釣るのが趣味であったころ、
知人にフライフィッシングの手ほどきを受け、
キャスティングやラインメンディングの練習をし、
なかば無理矢理(?)連れて行かれたのが那賀川支流、
坂州木頭川の上流部でした。

夜真っ暗の中、車を飛ばし、ガードレールも無い谷沿いの狭い未舗装路におののきながらそこに着きました。
聞こえるのはごうごうと流れている渓の音。
白々と夜が明け始めると、青白い大岩の間を縫って流れる大量の清冽な水が。
心が洗われるとはこういうことかと思いました。
釣りに来たのだけど、釣れなくても楽しかった。
釣果は夕暮れ時に淵尻で出た川からのプレゼント、あめご一匹だけだったけど、
今までのどんな遊びより楽しかった。

以来、夏には必ず四国を尋ね、あちこちの川を見て回るように。
海部川と出会い子供たちに川での遊びをさせ、
学校で教えてもらえない大切なことを体験させてもらってます。