食べる〜ゴーヤーチャンプルから八重山そばまで
西表島では、うみんちゅ一家が経営する民宿に泊まらせていただいた。取れ立ての魚が焼き魚やさしみとなって机に盛られる。大きな焼き魚は四国でもよく見かけるアイゴ(徳島ではアイノバリともいう)だ。ぼくも県南の波止へとよく釣りに行った。背びれに毒があって誤って掴むと腫れ上がるぐらい痛いが、幸いぼくはまだアイゴの背びれに触れたことはない。

アイゴは磯臭い魚だと言われるが、腑(はらわた)をすぐに抜けばいい。むしろ美味な部類。グレ(メジナ)やアイゴなどの磯の魚は、調理法によってはタイなどよりはるかにうまい。

アイゴの姿焼き、地元で採れた新鮮な魚貝のさしみ、さらに、パパイヤの煮物、島らっきょう、ラフテー(豚肉の煮込み)、ナーベラ(へちま)の汁、沖縄定番のゴーヤーチャンプルーなどがずらりと並ぶ。そして夕陽が窓の向こうの海に落ちていく。こうして八重山の一日が暮れていく。

素朴ななかに、西表島が濃厚に漂う。さすが郷土料理が売り物の民宿だ。沈む夕陽を見ながら心ゆくまで夕食の時間を楽しんだ。



今回の旅行でゴーヤーチャンプルーを初めて食べたときはうれしかった。石垣島で評判の居酒屋でも食べてみた。その後四国へ帰って何度か試作を重ねたら、本場よりうまいものができた。島豆腐が手に入らないので、木綿豆腐を水切りして使うなどしてみたが、豚肉とゴーヤーだけでかりっと炒めたのがゴーヤーの食感をもっとも活かせてうまい。味付けは、塩少々と醤油少し。隠し味に泡盛を入れる。もちろん溶き卵は欠かせない。鰹節をかけて食べることも忘れずに。



竹富島で評判のうまい八重山そば。あっさりとしているが、旨味は絶妙。石垣島北部で評判の店では豚骨ラーメンに近い風味を感じる。ぼくは竹富島のこの店に軍配を上げる。



大衆食堂の定食。これだけ付いて650円? 石垣島の中心部にて


朝食バイキング

ホテル軽井沢倶楽部の朝食バイキングはいい。アーサーの入ったみそ汁はよかった。かみやーき小のてんぷらもいい。デザートに果実はもちろん、サーターアンダギーまである。石垣島の名産品が勢揃いである。ここでたっぷり食べておいて昼は抜く(軽くすませる)。腰を落ち着けて食事をしているとたちまち1時間が経過する。それが惜しい。




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