交錯する離島桟橋


石垣港から八重山諸島の島へ渡るのは離島桟橋。ここには、島の生活と観光が混じり合う。港の前の釣具店では弁当やおやつも売られている。鮮魚店では、魚のてんぷらも人気だ。一パック買って船のなかでビールを飲む地元の人たちも見かけた。いずれにしても離島桟橋は、竹富島、西表島、小浜島、黒島、波照間島、与那国島などへ向かう旅人たちで終日賑わう。

竹富島のように10分で結ぶ航路もあれば、波照間島など外洋へ向かう航路もある(相当揺れることもあるという)。けれど八重山をめざす旅人がここへ集まりここから散っていく。また八重山の人たちはここに集まりここから沖縄や本土へ向けて発っていく。

ぼくは船の出る待ち時間に、近くの書店に5万分の1の地図を買いに行った。船のなかで地図を見ながら景色を楽しもうと思った。酒屋も見つけたので、地元石垣の泡盛「八重泉」の小さな小瓶を買っておいた。八重山通のいっぱしの旅行者の気分だ。


(アダンの実。本土の旅行者がパイナップルと間違うことが多い。竹富島コンドイ岬周辺)

西表へ向かう船のなかで、夏川りみのそっくりさんを見た。本人かなと思ったけれど、よく見れば違う。石垣島出身のりみちゃんだけど、この辺りの女性の顔立ちなんだと改めて思った。やがて大きな島影が見えてきた。西表の東南部だと思った。

八重山でも市町村合併が協議されているが、合併後の自治体の名称は、「石垣」「八重山」「新石垣」のいずれかになる予定という。部外者の眼から見れば、八重山市がしっくり来るが、その場合でも「やいま」「やえやま」と読み方を決めなければならない。

いずれにしても、八重山には人々を惹きつけてやまないなにかがある。


(石垣島 玉取崎展望台にて。曇っていたが、晴れていたら絶景だと思う)


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