勝浦川流域ネットワーク、千年の森 高丸山に植樹

霧が晴れて雄姿を現した高丸山山頂。ブナの天然林に覆われた中腹が見物。頂上まではこの植樹地から1時間半ぐらい。植樹地は高丸山の登山口駐車場から下がるので帰りは登り。誰ですか、運搬車に乗って楽をしているのは? 参加者最少年のSちゃんじゃないですか?
 

まあ、お決まりの記念写真。全員は映っていませんがほぼ全員。高丸山登山口駐車場にて。


さて、これで解散となるわけですが、なかには健脚がいてここから高丸山へ登ろうということになりました。傾斜地で数時間作業をすれば、山登りに匹敵するぐらいの足への負荷はあります。さらに帰りは登りとなるわけですから、登ったのは事務局のぼくとあと一名だけとなりました。実はこの日は高丸神社の例祭の日でもあり、御輿が出ているとか。ふもとの八重地集落、座あさひのみなさんが宴を催しているかもしれないと思いつつ…。

ブナの森を見るのが初めて、ぜひ見たいと思っていたというNさんの感想を聞きましょう。「ブナの森から湧き出す水を飲んだらあまくておいしかった。初めて見たブナの森に溶け込みました。うれしかった」とのことでした(でも翌日はふとももに張りがあったとか)。

  

やがて高丸神社に到着。すると(予想通り)地元の人たちが宴を開いていました。なかに見慣れない女優みたいな女性がいるので「誰ですか?」と武市の卓ちゃん(地元でタレントのような人気のある男性)に聞いてみると、今年やってきた緑の協力隊の人だとわかりました。これまで上勝町では、緑の協力隊の任期を終えたあとで町内で仕事を見つけて定住した女性が何人かいます。過疎に苦しむ他の自治体を後目に、上勝町は独自の環境施策や地域活性化のための構造改革特区の設定などの活発な動きが都市部の若者を魅了しているようです。彼女もきっと上勝を楽しんでくれることと思います。

 


高丸山の中腹にはすばらしいブナ林が広がっていますが、頂上をめざさなくてもこの辺りを散策するだけで満足感があります。

植樹した場所がいつかこんな森になるんだと思うとわくわくします。百年後、千年後の森の姿を見ることはできなくても、心の窓から未来の森が見えた気がしました。

次回は、夏頃に経過の観察を兼ねて入山することを計画しています。会員でなくてもふるってご参加ください。

高丸山から降りてきたすぐの旭川です。回復した陽光に照らされて輝く水面から初夏の濃厚な雰囲気が漂ってきました。



[参考リンク]
 高丸山 千年の森ふれあい館

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