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勝浦川流域ネットワーク総会のお知らせ
 春と夏の間のさわやかな季節です。いかがお過ごしですか?
4年目に入った勝浦川流域ネットワークは、次の展開を模索する段階に入ったようです。そこで、総会を下記の日時に開催します。大切な行事ですので、万障お繰り合わせのうえご参加ください。
・ 小松島港にあった旧南海フェリーターミナルビルの2階です。→地図
・ 周辺には、駐車できる場所がたくさんあります。
日時  5月18日(土) 13時30分〜15時
場所  小松島みなと交流センター(旧南海フェリーターミナルビル)2階大会議室


以下に新しい展開のヒントを載せてみました。あくまで試案なのですが、流域を森でつないでいこうという壮大な夢物語。新しく生まれ変わる勝浦川流域ネットワークの理念。一緒にやってみませんか?

1. 勝浦川流域ネットワークはどこへ行くの?

 1998年2月に「流域の交流と環境保全」をテーマに産声を上げた勝浦川流域ネットワークは、さまざまな活動を実践してきました。これまでに実施したのは、おむすび山への植樹、どんぐりを植えて森づくりの準備、棚田の学校、水生生物の観察会、干潟の観察会、地域でのビオトープづくりへの研究、上流の子どもたちを海の暮らしへ誘う、全国的に評価の高いホームページでの情報発信などです。さらに、高丸山周辺での千年の森構想への支援、坂本グリーンツーリズムとの連携など、新たなテーマが続々と出てきています。しかし「活動がわかりにくい」ためか、参加者が限られております。

 そこで、活動の方針を思い切って変えてみてはと思いました。きっかけは、「森に包まれたドイツの街の写真を見て感銘を受けた。あれを勝浦川流域でできないのかな?」という誰かのひとこと。そこで出されたアイデアの数々です。

2. 流域を森でつなごう(アイデアいっぱい)
  • 我が町に森をつくろう。子どもが遊び、大人が憩える森を。
  • 苗を育て、苗木を提供し、勝浦川流域をけやきや広葉樹の森にしよう。
  • できるところから始めよう。まずは家の庭からでも。やがて並木へと。生物が移動できることがほんとうの自然。だから、点から線、線から面へとつないでいこう。
  • 川沿いに植えていこう。百年後は河畔林に包まれた勝浦川だ。
  • 生き物の棲める空間をつくる。森でつなぐ、ビオトープでつなぐ。
  • 「ネットワークビオトープ」という言葉がおもしろい。ビオトープの復元、再生、創造。「ビオトープネットワーク作戦」と名付けよう。
  • 森でつないでいくうちに、これまでやってきた点の活動---植物調査、水性生物の調査、棚田の意義、森の役割、川と人のかかわりなど---の意義が見えてくる。
  • 「沈黙の春」とは逆にうららかな春が見えてきた。涼しげであったかい森や並木に包まれた未来のまちなみ。
  • 森に包まれれば、治水も利水もだいじょうぶ。だから生態系のことをもっと勉強しよう。
  • 流域を舞台にしたこんな構想、全国では初めてでは?
  • どんぐりマップをつくろう。生態系マップを5千分の1でつくる。体育館に大きな地図を並べて子どもたちと作業をしよう。
  • 勝浦川流域ネットワークから流域の子どもたちに夏休みの宿題を出してみては?
  • 森と川と家並が続く。そんな場所をこどもたちに絵で表現してもらおう。
  • 地域で才能を眠らせている子どもに光を当てられるかも…。コンテストをして展示会をしてみるとか。

3. 実現のためにわかりやすい活動

 これまで活動が拡がらなかったのは「なんのために」が見えてなかったからではないかと反省しています。そこで、新しい態勢をつくり、役割分担や地域担当を決めて機動的にやっていきたい。そのためには、代表を含めて顔ぶれを一新してみてはどうでしょうか。もっともっと多くの人が自分のことのように関われるように、その逆にもっともっと専門的な業績も残せるように。

 流域に森をつくるという構想の実現には、百年かかるかもしれません。活動が受け継がれていくために、NPO法人とすることも視野に入れたいと思います。

4. ビオトープがおもしろい

 会員の平岡竹美さんが2級ビオトープ施行管理士に合格したとうれしそうに賞状を見せてくれました。よかったですね。

 ビオトープとは、「自然の状態で多様な動植物が生息する環境の最小単位」を意味し、地球上の生態系を保続していくうえで欠かせない構成単位。徳島県でも住民参加によるビオトープづくりに力を入れています。

 ただしつくると言っても、人間が自然をデザインすることではなく、生態系が持つしくみを邪魔しないように整えてやれば、あとは自然になっていくものかなと思うのです。

 つまり、人が手を加えれば自然はそれに応答し、その結果を受けて人が手を入れると自然はそれに応える。こうしてその地域に溶け込んだ姿になったのが、里山や水害防備林やため池ではないかと思うのです。ただし、ビオトープづくりが開発の免罪符であってはならないですね。
 
平岡さんは、下流のある場所がゴミだらけになっていたので見るに見かねて知人とゴミを拾っていたら、「どこの人で」と近所の人に尋ねられ、「勝浦」と答えると、「地元でないのにわざわざご苦労さん」とねぎらわれたそうです。
 その話を受けて米田さんが「本来は、川を美しくしたい気持ちがきれいにする。それが原点」とのご意見。地域の一人ひとりが自主的に動こうとすることがなにより大切。それは人に認められるためではなく、自分自身のためということですね。

 私たちの4年間の活動は、決して無駄な活動ではなく、これからの活動のための基盤が作れたのではないかと感じていますが、あなたは現会員として、これまでの活動をどのようにお感じですか?
 創設期を経て、これからも一段と飛躍を目指して有意義な活動に発展していこう、と話し合っているうちに上記のような方向性に至っています。
 あなたも、この活動に共感する人たちと一緒に楽しい活動を続けて行こうではありませんか。ご意見ご要望等もお聞かせください。お待ちしています。
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