第9回 ビオトープの学校〜森の種子を集めよう
[日 時] 2003年9月20日(土) 小雨、10時〜15時
[場 所] 採取/勝浦川殿河内渓谷、研修/千年の森ふれあい館
[講 師] 早田 健治氏(徳島県農林事務所主査)
       田中 貴代氏(徳島県森の案内人)
雨に煙る勝浦川上流の殿川内(とのかわち)渓谷。雨であってもクルマでの行動はできると判断。

森の再生には、その地域に生えている樹木の種子が必要。それは遺伝子レベルでの必然性があるから。

そのためには、種子を採取して、苗として育て、適切な山林へ移植する。行政の専門家である早田さんと、林業を営む地元の田中さんのお話を聞いてみようとするもの。

あいにくの雨となった第9回ビオトープの学校。しかしそれほど強い雨ではなく、参加者と講師の垣根のない議論が実現できた。

さて、どんな勉強会になったのか、ご覧ください。
地元上勝町旭に住む「森の案内人」田中貴代さん。森づくりを語るときの笑顔とうちに秘められた情熱が印象的。遺伝子レベルを考えた森づくりを地元で行おうと、種子を採取し、自宅近くの畑で育てている。
採取は、ハサミの付いた道具を使う。殿川内渓谷の道沿いには、さまざまな樹種が揃う。
道ばたで何かを拾っています。それは、落果したカヤの実です。針葉樹ですが、緑色の実を付けます。

何のため? それはあとのお楽しみ。
地元の山で種を拾ってきては、発芽させて苗を育てている。いつか山に返す日のために。空中に浮かせているのは、根切りのため。こうしておくと、根が絡まないので土に移植したときに活着がよい。空気に触れると根は自然と切れるという不思議。
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