メールマガジンを発行します!(2000年8月)

  半年にわたってつれづれに連載してきた本欄ですが、ITという切り口で整理してみましょう。

(1)ITの時代になっても普遍的なこと
・経営、製品・サービスのコンセプトの重要性
・それを支える社内の情報と意思決定の流れ(経営システム)
・品質、コスト、ブランド力
・自社の得意分野(コアコンピタンス)の明確化。経営資源をどの分野に投下して差別化を図るか。または、どの分野でほかの事業所と補完・連携・共存共栄していくか。

(2)ITの時代に終わりを告げそうなこと
・一方的な押し売りや「売らんかな」のマーケティング。
・閉ざされた情報のループ。

(3)ITの時代になって(技術的に)可能性が開かれたこと
・一人のお客様とできるだけ長い期間にわたって良好な関係を続けていくパーミション・マーケティング。
・社内外を問わず、できるだけ多くの人々が情報を共有すること。
・そのことによってスタッフの経営参画や生活者参加型の商品開発などの試み。

(4)今後のIT時代の展望
・情報公開と参加がすべての分野で進んでいき、旧態依然の方法では、企業の規模を問わず淘汰される。
・そのことは、政治や行政までを巻き込んで社会のあり方を変えていく可能性がある。

今後は、規模や地域、業種を問わず、情報の共有、意思決定の迅速化によって、地域の生活者の共感を得ることが大切になってくることは予想できますね。

 経営においては、30代のがんばりがどうしても必要です。実際に子育てをし(あるいは結婚しない同世代を感じながら)、上司と部下をつなぎながら、現場の責任者を任されている人たちが、新旧世代をつなぐネットワークの中核になりそうな気がします。経営者の皆さん、30代にどんどん権限移譲をしましょう。

 そして30代の皆さん、一生に一度の人生です。価値観はどんどん多様化しています。自分のやりたいことにここ10年ぐらいは賭けてみませんか。ほんとうにおもしろい10年となりそうです。不安もありますが、期待は大きいですね。

 さらに情報発信のスピード化を図るため、また、実際に役に立つノウハウを実践的に発信するために、週刊を目処にメールマガジンの発行を開始します。ぜひ購読したいという方は、個人、企業、スタッフ、従業員を問わず、お申し込みください。地域の発展に役立てていただければと思いますので、無料といたします。

 お申し込みは、個人の方はお名前、企業の方は企業名と担当者と簡単な事業の説明、所在地、電話、fax、アドレスなどの連絡先を明記して電子メールで下記まで。当初は「経営」のみですが、今後は徳島の自然風土とそこに生きる人々など足でかせいだ取材情報を交えて複数のテーマで発信していきます。皆さん、一緒にやりましょう!