空と海株式会社(仮)の企画
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広大な敷地を確保する。できれば、自然の沢が流れ出した盆地状のある適度平坦な地形がいい。道路のアクセスは便利なほうがいいが、かといって立地産業ではない。 立地の適地は、大都市からクルマで4時間以内の時間距離であること。なぜクルマなのかというと、荷物や収穫物を運ぶ必要があることによる。これ以上、近ければありがたみがなく、これ以上遠ければ週末に通うことはむずかしくなる。首都圏から4時間圏内では適地は困難と考えられるため、大阪から4時間圏内とすると、明石鳴門ルートを通れば、3〜4時間でアクセスできることから、国内のなかで徳島県内が有望と考えられる。 まずは、ミネラル豊富でミミズの棲む土壌から採れた新鮮でおいしい野菜や果物、米を味わっていただくレストランである。完熟した野菜や果実は、調味料なくともそのままで驚くほど濃厚で甘くうっとりするような食感が楽しめる。ホンモノの大地から生まれるホンモノの作物を素朴だけれどいい雰囲気で味わっていただく農場直営型のレストランから始めたい。 実は、この会社、組織が部門別になっている。かといって、縦割りではなく、ある部門ではリーダーとなり、ある部門ではサポーター役になるなど一人ひとりがいくつかの部門を兼ねる。まずは部門の全容を明らかにすることで、構想の全体を掴めるようにしたい。 ◆栽培事業部 無農薬で高付加価値の野菜や米を出荷する。そのための管理育成が役割である。土壌にミネラルを適宜補給しながら病害虫に注意して有機土壌をつくる。そのためには土壌管理のマネージャーが常駐している。 ミミズと高ミネラルによる土壌からつくられた完熟の野菜や果実、米は、これまで食べたことがないような、甘み、うまみが口のなかいっぱいに広がる。遺伝子レベル組み替え技術は使わないが、最新のバイオ技術の応用と、昔から里山で経験的に受け継がれてきた農法の良いところを組み合わせた新しい農業生産をめざす。 ◆里山体感事業部 家庭菜園を希望する需要に、小口の土地を貸出し、水遣りや土づくりなどの普段の栽培を受託する。ここで何を栽培するかは契約者と相談しながら決める。しかしとびきり良い状態で管理されたミネラル豊富な土壌で週末の農作業を楽しみながら、とびきりうまい野菜を収穫するという二重の楽しみがある。土に触れることがどれだけ癒されることか。そして自分たちでつくったその恵みを感謝していただくことがどれだけうれしいことか。 里山体感事業部では、NPOやNGOと連携・協力も行う。里山のくらしを味わえる行事、例えば、田植え、草取り、きのこ栽培、枝打ち、炭焼き、シュロ縄や竹細工、山菜採りなどを通じて里山のすばらしいさを体感していただく。 ◆ビオトープ環境管理事業部 ・ビオトープ管理士が、自治体等のビオトープづくりを技術的しくみ的にサポートする。・土木建設工事主体から生態系の調査や環境アセスメントを請け負う。 ・樹木医による木々の育成や自然治癒力を高める施術を行う。 ・農場内のビオトープの管理も行う。 ◆地域支援コンサルティング部 中小企業診断士や各種専門家と連携しながら、地域づくりを地域の人たちのなかへ溶け込んでいって汗を流して行う。報告書づくりのみならず、地域や行政、企業等との協働による成果は有形無形を問わず、地域に果実となって受け継がれ、地域で喜ばれるものをめざす。特に生産物のブランド化は得意な分野である。 ◆直営レストラン部 採れたての野菜や果実、米をふんだんに使った食材を提供する。薄味による素材のうまみを伝えることを最大の使命としながらも、常にメニュー開発による新たな提案や、ホテル、料亭、レストランなどのメニューコンサルティングも行う。 ◆流通管理部(お客様向きにはお届け部) ここでの作物は市場には載せない(手数料が8%前後取られるため)。その代わり、直営レストランの材料とし、来場者に販売する。さらに、地域の学校給食へと供給し、さら余った分は、素材にこだわる料亭や定期配送契約をした家庭へ送る。 流通経路を最短にすることは意味がある。中間マージンを排除し、栽培情報をありのまま詳しく伝える。そして栽培風景を公開する。 ◆企画総務部 中長期の経営計画に基づき、各事業ごとの事業が縦割りとならないよう調整、連携による経営資源の再分配(選択と集中)を行う。当然ながら各部門の採算性、成果評価を行う経営の要となる部門で、現在の利益(日銭=現実)と未来の利益(企画、研究開発=夢)のバランスを検討する当社の司令塔である。 財務を司り、小口の株式や社債などの発行とそのための情報公開(IR)をも担う。 また、全体の広報担当として、顧客やマスコミ等との接点となる重要な役割を担う。とりわけインターネットと電子メールによるコミュニケーションを重視する。なぜなら、当社は原則として提案は行うが、営業は一切行わず、口コミと引き合いによる対応に特化するためである。このことによって、逆に価格をはじめ交渉の主導権を持つことができる。 さらに、情報技術とコミュニケーションを磨き、SOHOなどの在宅で仕事を行う人たち(テレワーカー)のスキルアップ支援や仕事のコーディネートも行う。 組織は以上の通りであるが、そのほかにも決めごとがいくつかある。 ・特定の農法や思想への傾倒、宗教色は一切排除する。あくまで採算重視であって、哲学の実践ではない。 ・経営理念は不変かつ普遍である。しかし経営戦略はそのときどきによって変わることはあるし、またそうすべきである。 ・政治、行政との関わりについては、利益誘導型の政治や特定の政党等とは一切かかわらない。 ・しかし自治体への提案や、信頼できる政治家のブレーンとしての役割は、地域貢献の視点から積極的に行う。 ・地域のNGO、NPOとも必要に応じて連携し、開かれたネットワークとする。場合によっては、多忙なNGO等の事務局機能や打ち合わせ場所の提供などもNGOが利用しうる適切な価格で行う。 ・採算事業になじまない交流部門などを独立したNGO、NPOで行うことも検討する。 ・ボランティアを募る。ボランティアにも経営に参画していただく。あくまで営利事業の建前なのにボランティアとは不審に思う人もいると思うが、かけがえのない大切なことを自ら感じていただきたいから社員以外にも門戸を開いておきたい。 空と海株式会社 設立 2004年2月2日 資本金 36,600千円 代表取締役 平井 吉信 さらに詳しくプレゼンテーション → 事業計画書(趣旨、経営方針、経営戦略) → 営業計画書(3年) → 収益計画書(予想損益、予想貸借、予想キャッシュフロー) → 資金計画書(キャッシュフロー予測に基づき、資金調達、投資計画、返済計画等の財務等の計画) → 行動計画表(アクションプラン) → IR(投資家、一般生活者向けの経営参画プラン、株式、社債等の募集案内と事業内容の説明) → 想定顧客 まずは、夢物語として提示してみました。 ▲戻る |