海外からの英語放送
海外の短波放送はおもしろい。国によって生活の常識がこうも違うのか、またこうも同じなのかと思わされる。日本で最重要海外トピックスがそれほど重く扱われていない、ということもわかる。時節柄、韓国と北朝鮮の動きに注目している。朝鮮の声放送(北朝鮮)とラジオ韓国(韓国)はともに日本語番組がある。

海外からの短波放送には、日本向けに英語で放送されている番組がある。受信しやすいのは、BBC(イギリス)やVOA(アメリカ)。BBCニュースは世界の標準だし、VOAには英語圏でない人向けにゆっくりとしゃべってくれる「スペシャルイングリッシュ」プログラムがある。

久しぶりにNHKのラジオ「ビジネス英会話」のテキスト(CD付)を買った。これは1980年代の終わりから、ぼくの英語力を基礎となった番組で、毎日欠かさず聞いてテープに録音しクルマのなかでかけるという数年を送っていた。

落ち込んだときは英語カセットをかける。集中して聴いているうちに元気が出てくる。英語を話す、英語を聴くという背景に広がる地球の存在をぼくは感じているのだと思う。とにかくラジオ英語を数年続けるうちに、ラジオや衛星放送から流れる英語圏の放送を意識(日本語脳と英語脳を切り替える努力をせずに)聴けるようになった。英語の勉強だけなら、留学するよりも日本にいたほうが専念できると思う。

さて、海外放送で最近注目しているのは、北京放送(中国国際放送CRI)の英語番組である。日本で受信できる英語放送のなかでは、ラジオ日本と並んでもっとも強力で、ローカルの中波局を聴いているぐらいに受信できる。特に23時〜24時に自分の部屋に戻って聴く7405キロヘルツ(だったと思う)では、中国の紹介、産業や政策、人々の暮らしなどが紹介される。

ニュースでは、東アジア情勢が中国の視点で捉えられている。前述の北朝鮮をめぐる事件や疑惑について、また韓国、ベトナムやタイといった周辺諸国との関係づくり、かつての大国ロシア、そしてアメリカ、さらには日本をどう見ているのかがわかる。

実は短波ラジオがなくても、パソコンで音声を聞くことができる。 →おすすめの短波ラジオ

CRI(中国国際放送)がリアルオーディオで聴けるサイト
http://online.cri.com.cn/radio4u/english.html

ラジオ日本がリアルオーディオやメディアプレイヤーで聴けるサイト
http://www.nhk.or.jp/rj/index_e.html

BBCが聴けるサイト
http://www.bbc.co.uk/worldservice/index.shtml

VOAが聴けるサイト
http://www.voanews.com/Webcasts/index.cfm

いまや世界の主要な放送局(海外サービス)は、インターネット経由で音声を聴ける。短波ラジオを持っていなくても聴けるし、受信障害を我慢しないで聴くこともできるようになった。それでも電波の持つ速報性、臨場感は捨てがたいのだけれど。

21世紀の世界を引っ張っていくだろう中国を中心に、東アジア、さらには東南アジア、そして環太平洋圏がどのようにかかわりながら諸問題を解決し、発展していくのか、地球上の東アジアに住むひとりの人間として情報を探索し、考えてみたいと思っている。

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